01/12/2025
昨日、9回目の「杉浦もみじ伝承の会」を無事終えることができました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
日本の着物文化の継承、
そして山梨の地に長く苦しみをもたらした日本住血吸虫症(地方病)撲滅への歩み。
この二つは一見別のテーマのようでいて、私にとって【ご縁】によって深く結びついています。
杉浦醫院は、甲府盆地を中心に県内にまん延した地方病の研究と治療に生涯を捧げた
杉浦健造・三郎父子の業績を顕彰し、その歴史を伝える貴重な場所です。
平成24年には敷地内の五つの建造物が国の登録有形文化財となり、当時の姿を今に伝えてくれています。
そして、この地方病の原因究明に大きく道を開いたのが、自らの遺体の解剖を申し出た杉山仲さんという一人の女性でした。
「どうかこの身を病因の解明に役立ててほしい」
明治30年、そんな想いを綴った“死体解剖御願”を提出したわずか6日後、仲さんは亡くなり、遺言どおり解剖が行われました。
当時としては極めて異例で、山梨県で初の病理解剖だったそうです。
その献身は、地方病撲滅へのかけがえのない礎となりました。
不思議なことに、仲さんが解剖を受けた盛岩寺は、私の曾祖母の実家の菩提寺と同じお寺。おそらく曾祖母と仲さんは、同じ時代を生きたと思われます。
さらに、数年前、先輩方の力添えにより「私の着物への想い」を地元新聞に掲載していただいた日は、偶然にも仲さんが解剖を受けた【6月6日】。
地方病という共通項、そして目に見えないけれど確かにあるご縁に、心が震えるようなものを感じています。
杉浦醫院でイベントを開催させていただけたことも、
そして「杉浦もみじ伝承の会」を続けていく意味も、
この見えない糸が導いてくれたように思えてなりません。
今日は、墓前で静かに手を合わせ、イベントが無事に終了したことをご報告させていただきました。
先人の尊い献身に深く感謝し、
これからも自分なりの形で着物文化と地域の歴史を伝えていければと思っています。
※なお、Facebook には「杉浦もみじ伝承の会」のアカウントが複数存在しており、アカウント名にある「第◯回」の表記が変更できない状況です。
そのため、次回よりアカウントを一つに統一いたします。
こちらのアカウントでの投稿は、本投稿をもって最後とさせていただきます。
#風土伝承館杉浦醫院