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【2019年全日本インカレ総合優勝 慶應大学ヨット部員インタビュー】-創部以来悲願の初優勝を飾った慶應大学、その理由を探る- 2019年の全日本インカレにおいて慶應大学が総合優勝を飾ったことはみなさんの記憶にも新しいことと思う。実はその慶應...
11/11/2019

【2019年全日本インカレ総合優勝 慶應大学ヨット部員インタビュー】
-創部以来悲願の初優勝を飾った慶應大学、その理由を探る-


2019年の全日本インカレにおいて慶應大学が総合優勝を飾ったことはみなさんの記憶にも新しいことと思う。
実はその慶應大学ヨット部員がインカレの直前にCO(コミュニティ・オーガナイジング)の研修を受けていたことを知った私は、非常に興味が湧き、慶應大学ヨット部員にインタビューをしたいと考えた。
対応していただいたのは慶應大学ヨット部ヘッドコーチの 國見優太 さん。すぐに反応をくれて、インタビューの場をセッティングしてくれた。この場を借りて改めて感謝したい。

※CO(コミュニティ・オーガナイジング)・・・人々が自らの根源を開示し、それをもとに構築する強い信頼関係により物事を進めていくコミュニケーション手法。過去にキング牧師やオバマ元大統領が利用して社会に大きなムーブメントを起こした。
※日本では、COJ(コミュニティ・オーガナイジング・ジャパン)という非営利団体がCOを広めるべく活動しており、有償でワークショップなどを開催している。今回慶應大学の授業と、慶應大学ヨット部の研修にはこちらの団体からコーチが派遣されている。


インタビューの日は奇しくも慶應大学ヨット部の代交代式の日であった。その興奮冷めやらぬ中、現役を引退した直後の慶應大学ヨット部4年 曽我駿亮 さんと、同 築島幹 さんに話を聞いた。

***************
インタビュアー A’s Photo(以下 A):今日はありがとうございます。まず、COを知った経緯を教えてください。

曽我さん(以下 曽我):慶應大学の選択授業のひとつである「リーダーシップ研修」でCOを学びました。これは「慶應で一番面白い授業だ」と確信しました。

A:一番!すごいですね。COを受けてみてどうでしたか?

築島さん(以下 築島):バックグラウンドが様々な参加者たちが自分自身のストーリーを語る中で、一つにまとまっていく一体感を感じました。

 ※COには「ストーリー・オブ・セルフ」という自己を開示する話法があり、それを通じて互いの関係構築につなげる。

A:なるほど。それをヨット部に導入しようと思ったのはなぜですか?

曽我:当時の部員の間では「なぜヨットに乗るのか」「なぜ日本一を目指すのか」について曖昧になっているムードがありました。部員が一体になって同じ目標を目指している状態になかったと思います。
築島:COを通じて築ける信頼関係は、慶應ヨット部として重きを置いている「組織力の強化」と「人間的成長」につながると考えました。

A:に、にんげんてきせいちょう・・・。確かに、COは打ってつけの手法ですね。それで実際にはどのように始めたんですか?

曽我:まずは同期のメンバーに、授業でCOを受講した二人(曽我・築島)がプレゼンをしました。同期の中でも課題認識のズレがあったりしたので、最初は反応が鈍かったです。また、かかる費用や練習日数の減少を懸念する部員もいました。
しかし、このまま同じ練習を続けていても優勝はできないという予感がありました。何かを変える必要があると感じていました、それは同期みんなの共通認識でした。
築島:起爆剤となる何かが必要でした。課題を共有して、熱量持って説得したら最後にはみんな賛同してくれました。勢いですね。笑

A:熱量、大事ですよね。さてさて実際にCOを受けてみて、どうでしたか?

曽我:研修を受講する前に、部全体の意識を高めておきたいと思い、部員全員に「なぜ日本一を目指すか」について200字のレポートを書いてもらいました。

A:!??!?すみません、ちょっと理解が・・。詳しく教えてもらえますか?

築島:授業での研修は8時間みっちり行ったのに比べて、ヨット部で行う研修は予算の都合上3時間と短いものでした。その効果を最大限にするために、受講する側の意識設定も重要だと考えました。
曽我:選択授業では、受講者はみな履修選抜に合格した、いわば意識の高い人達だったため理解が深まり、効果も期待できたと思います。意識の低いまま受講してもあまり意味がないと思い、1人1人と研修前に対話をする時間を設けました。
築島:僕たちはコーチングのスキルもあるので、レポートの内容を基に部員に思考を深堀りさせることを促しました。夜中の1時くらいまで行うこともありましたね。
曽我:あったあった。笑

A:・・・・・・な・・るほど・・・。(なんかすごすぎて引き始める)そ、そして実際に受けてみて。どうでしたか?

築島:一体感ができて、相互理解につながったと感じます。
曽我:レースメンバーのモチベーションがどこからきているのか理解することができました。また、漠然としたモチベーションで戦っていた部員も、それが具体化されることで明確なモチベーションになり、さらにやる気が出ていました。

A:動機付けが明確だと軸もブレなくなりますもんね。けっこう効果あった感じですね!

築島:COJのワークのあとに、自分たちで「他己分析」というワークも追加して行いました。ワークシートなどは僕たち二人で作成して行いました。

A:え・・?ご自身で・・・?ワークを・・・(またなんかすごいこと言い始めたんだけど・・)はぁ、なるほど。それはまたどういったもので?

築島:4人グループになって、メンバーの強みを他己分析して明らかにします。そして新たな強みに気付いた部員が自分でその強みを部員全員の前で発表します。
曽我:自分がヨット部にいる理由、インカレで自分が発揮できる価値などを発表しました。ヨットだけなら慶應じゃなくてもできる、なぜ慶應ヨット部なのかを考える機会になりました。

A:自分でないといけない理由・・・。なぜヨットか、なぜ慶應か、なぜ日本一か・・・。思考の深化には3つのwhy、と言いますがまさに、ですね。(なんかほんとすごくてもう突っ込めない・・・)
そしてそして、ついにインカレを迎えました。大会中に、COの効果を実感した場面はありますか?

曽我:とても印象的だったことがあります。大会中の合宿所にみんなの考えた「なぜ日本一か」のストーリーを紙に書いたものを張り出すコーナーを作りました。すると大会中に部員がその前に集まり、互いのストーリーについて「●●さんはこういう理由でヨットやってたんだ、知らなかったよ」などと言い合いながら、盛り上がっているのです。これまでインカレの時期はみんなピリピリして部屋に篭もりがちだったんですが、今大会は確実にこれまでと違いました。
築島:ネガティブな発言がまったくなくなっていました。みんな互いを信用しているからポジティブに考えられるようになっていたと感じます。
國見コーチ(以下 國見):これまでのインカレ大会中はレースメンバーとサポートメンバーの温度差が課題でした。その課題が解消されたことはとても意義深いこと、まったく新しいアプローチだったと思います。

A:う~~~ん、どう考えても最高に素敵なストーリー、私もワクワクします。最後にズバリ!今回の優勝にCOは寄与していますか!?

曽我:もちろんです。部全体の熱量がこれまでとは確実に違うと感じます。これまでは他部員について知らないことや、何を考えているかいまいちわからない部分がありしました。そのため部員間に信頼関係がなかったと思います。それが今回確実に払拭できました。相手の行動を理解できるようになりました。
築島:ストーリー・オブ・セルフを通じてお互いのモチベーションを理解できたことが大きいです。大会中の作業分担もこれまではまとまりがない部分もありましたが、今年はみんなで一緒に取り組んでいました。
國見:これまでにない部員の結束をレース中に感じました。
あるレースで、フィニッシュ直前に沈をしてしまった艇がいました。順位を大きく落としてしまったんです。こういったことがあると、選手は落胆してその後調子を崩すことが多いので、これまでならこのタイミングで確実にメンバー変更をしていました。しかし、今回は状況が違いました。
フィニッシュ後、コーチボートで艇に近づくとそのスキッパーは泣いてもおらず、申し訳ないという態度も見せずに「ドラマ、ドラマ魅せますから!!!」と私に言ってきたんです。コーチボートに同乗していたメンバーも「応援してます!やってください!」と全員が彼らを応援し、盛り上がっていました。このチームの信頼関係、絆の強さを感じた私は、異例ですが、メンバー交代なしで次のレースに臨みました。するとなんと、次のレースで彼らはチーム内トップで上マーク回航したんです!これはチーム内の連帯の強さが成した結果だと確信しました。

A:(割と泣ける)めっちゃいい話すぎて、本当に最高ですね。最後に、COをみんなにも勧めたいですか?

曽我:もちろん。ただ僕たちの強さは、部員たちが自分たちで考えて行動することです。このCOの導入も、自分たちで決めて実施したことが大きいです。
國見:慶應大ヨット部の強さは、トップダウンではない内発的動機による組織力です。COによってそこが強化されたことは部員の自信に繋がりました。

A:なるほど、上から言われただけでは同じような効果は期待できないということですね。慶應大学の強さに本当に圧倒されました。今日はありがとうございました!

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COのスキルは一般的には市民活動やNPO活動などの文脈で語られることが多いのですが、今回スポーツのシーンに利用されたことは非常に珍しい例です。その活用の可能性を大学生自身が気づきアプローチしたこと、さらに結果につながったことはとても興味深いです。
ヨット部の勝負はチーム戦のため、一選手のスキルレベルだけでなく、メンバー同士の連帯や信用が結果に大きく影響します。そのためCOのようなコミュニケーションスキルはとても親和性が高いと想定されます。今回慶應大学が実際にCOを利用し、大学が初のインカレ優勝を果たしたことはCOの重要性を新しく世に問うことのできる事例だと思います。


☞A’s Photo のつぶやき
「まずもって履修選抜というものが発生する選択授業という存在から慶應大学の凄さを感じましたね。履修選抜って初めて聞きましたよ・・・。そして授業で得たものを部活に還元したいと考えている彼らの貪欲さにも圧倒されました。話を聞いている中で、非常に論理的合理的に考え、適した行動を選択している彼らのポテンシャルと行動力にも脱帽。べた褒めしてるけど、過不足ない感想です。今回偶然彼らとCOがひきあわさったわけですが、その偶然をそこで終わらせずに活かすことができた、そこから既に慶應大ヨット部の強さなのかもしれないなと感じました。」

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27/08/2016

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東日本スナイプ2016初日★
思い出に自分を探してみてはいかがでしょう^ω^

※レセプションにて映されていたものです
※後日、関東スナイプHPにもアップされる予定です

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